薬剤師は衛生面から基本的には爪は短く切っている人が多いですが、私は片手の親指の爪だけ少し伸ばしています。
なぜかというと、一包化(薬を用法ごとに分包機で袋に入れる作業)するときに、シートから錠剤を出すのに、少し爪が伸びてないと薬が出しにくいからです。
短い爪の状態で分包するのは、指がかなり痛くなるのです。
でも、私は年に一度、親指の爪を短く切る日があります。
それは、ピアノの発表会の前日。
ピアノを弾くときに、親指の爪が伸びていると少しばかり弾きにくさがあります。
でも仕事だから、と我慢しますが、年に一度の発表会の前にはかなり短く切ります。
今年は私(と子供たち)が通っているピアノ教室VIEW MUSIC STUDIOがついに20周年! すごい!!
思い起こせば私が大学院生の頃、実験の待ち時間に散歩しているとき、たまたま見かけたのがこのピアノ教室でした。
フラッと中に入り、ピアノの先生と話し、即入会(笑)
そのころはピアノ教室も今の場所にできたばかりで生徒も少なかったのですが、今ではたくさんの生徒さんがいます。
先日の発表会では子供の生徒さんが多かったのですが、以前は大人の生徒さんもたくさんいました。
しかし、コロナ過で数年間発表会ができず、大人の生徒さんは減りました。
ピアノレッスンは基本的に個室の防音室ですからね。感染リスクも高まります。
でも、ピアノ教室でちゃんと感染対策をして、先生は一度も新型コロナウイルスに感染せず、ついにその時期を乗り越えて、20周年という節目に発表会を行うことができたのです。
もう、感無量です。
今年は初めてホールでの発表会。グランドピアノが大きい!!!
↑私はピアノソロ(ノクターン作品9‐2:ショパン)と息子とピアノ連弾(キャラバンの到着)を演奏
↑そしてピアノ教室の音楽仲間と共演。母(ピアノ)と小3の息子さん(ドラム!)、そして音楽仲間がベースを弾き、私がアルトサックスを吹きました!(虹:菅田将暉)
いやー・・・私はボロボロでした(笑)
でも、尊敬する先輩薬剤師や友人、親族も応援に来てくれた。
久しぶりにピアノ教室の音楽仲間にも会えた。
以前小さかった子供の生徒さんたちも見違えるように大きくなっていた。
その子たちの素晴らしい音楽を聴くことができた。
新しい生徒さんもたくさん増えた。
私の演奏で先生が涙を流してくれた。
それだけで、私が音楽を続ける意味はある。
私は裏方の手伝いをしていたので舞台袖にいましたが、演奏を終えて「ホッと」した生徒さんたちの笑顔を見ることができたのは、裏方の特権でしたね!
みんないい顔してた。
ピアノ教室と歩んできた20年。
もう20年も経ったのか。
でも間違いなく、このピアノ教室は私の人生に彩りを与えてくれました。
また来年も、再来年も、親指の爪を短く切るとき、緊張とワクワク感、そして充実した音楽人生に感謝をすることでしょう。
先生、指が動く限りピアノを弾き続けますので、これからもご指導よろしくお願いしますね。
勢島 英