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福岡・小郡のやさしい調剤薬局

薬剤師は衛生面から基本的には爪は短く切っている人が多いですが、私は片手の親指の爪だけ少し伸ばしています。

 

なぜかというと、一包化(薬を用法ごとに分包機で袋に入れる作業)するときに、シートから錠剤を出すのに、少し爪が伸びてないと薬が出しにくいからです。

 

短い爪の状態で分包するのは、指がかなり痛くなるのです。

 

でも、私は年に一度、親指の爪を短く切る日があります。

 

 

 

 

それは、ピアノの発表会の前日。

 

 

 

 

 

ピアノを弾くときに、親指の爪が伸びていると少しばかり弾きにくさがあります。

 

でも仕事だから、と我慢しますが、年に一度の発表会の前にはかなり短く切ります。

 

 

 

今年は私(と子供たち)が通っているピアノ教室VIEW MUSIC STUDIOがついに20周年! すごい!!

 

 

思い起こせば私が大学院生の頃、実験の待ち時間に散歩しているとき、たまたま見かけたのがこのピアノ教室でした。

 

 

フラッと中に入り、ピアノの先生と話し、即入会(笑)

 

 

そのころはピアノ教室も今の場所にできたばかりで生徒も少なかったのですが、今ではたくさんの生徒さんがいます。

 

 

先日の発表会では子供の生徒さんが多かったのですが、以前は大人の生徒さんもたくさんいました。

 

 

しかし、コロナ過で数年間発表会ができず、大人の生徒さんは減りました。

 

 

ピアノレッスンは基本的に個室の防音室ですからね。感染リスクも高まります。

 

 

でも、ピアノ教室でちゃんと感染対策をして、先生は一度も新型コロナウイルスに感染せず、ついにその時期を乗り越えて、20周年という節目に発表会を行うことができたのです。

 

 

もう、感無量です。

 

 

今年は初めてホールでの発表会。グランドピアノが大きい!!!

 

↑私はピアノソロ(ノクターン作品9‐2:ショパン)と息子とピアノ連弾(キャラバンの到着)を演奏

 

 

↑そしてピアノ教室の音楽仲間と共演。母(ピアノ)と小3の息子さん(ドラム!)、そして音楽仲間がベースを弾き、私がアルトサックスを吹きました!(虹:菅田将暉)

 

 

いやー・・・私はボロボロでした(笑)

 

 

でも、尊敬する先輩薬剤師や友人、親族も応援に来てくれた。

 

 

久しぶりにピアノ教室の音楽仲間にも会えた。

 

 

以前小さかった子供の生徒さんたちも見違えるように大きくなっていた。

 

 

その子たちの素晴らしい音楽を聴くことができた。

 

 

新しい生徒さんもたくさん増えた。

 

 

私の演奏で先生が涙を流してくれた。

 

 

それだけで、私が音楽を続ける意味はある。

 

 

 

私は裏方の手伝いをしていたので舞台袖にいましたが、演奏を終えて「ホッと」した生徒さんたちの笑顔を見ることができたのは、裏方の特権でしたね!

 

 

みんないい顔してた。

 

 

ピアノ教室と歩んできた20年。

 

 

もう20年も経ったのか。

 

 

でも間違いなく、このピアノ教室は私の人生に彩りを与えてくれました。

 

 

また来年も、再来年も、親指の爪を短く切るとき、緊張とワクワク感、そして充実した音楽人生に感謝をすることでしょう。

 

 

先生、指が動く限りピアノを弾き続けますので、これからもご指導よろしくお願いしますね。

 

 

勢島 英

2023年4月18日、「第1回宝台健康アカデミー」を開催しました!

昨年の11月に一度、宝台団地でのお薬相談会&座談会を行ったのですが、
今回から名称を変更し、今年度合計4回を予定しています。

 

 

前回同様、オリーブ薬局様、UR都市機構様と一緒に開催しました。

 

そして今回から福岡大学薬学部にも協力していただくことになりました!

 

私は十数年前、福岡大学薬学部の大学院に通っており、
そこでお世話になった先生方とまたこうして一緒に仕事ができるというのは縁を感じますし、
とてもうれしく思います。

 

 

 

この日はは宝台団地にお住まいの18名の方が参加。

 

 

まず前半は私が「コロナ禍が認知機能に与えた影響」や「フレイルについて」
そして「外に出て体を動かすことがフレイル予防になり、認知症予防になる」
ということをお話ししました。

 

その後は、福岡大学薬学部の先生方と学生さんが
「ものわすれチェック」
「生活状況チェック」
「ロコモ(ロコモーティブ シンドローム)チェック」を行い、
さらには身長、体重、握力、血圧測定を行いました。

 

私たち薬剤師はその結果をふまえてアドバイスをしたり、
薬の悩み、介護の悩みなどを個別にお話ししました。

 

 

お待たせする時間が長かったり、当日はなかなかスムーズに行きませんでしたが、
福大の学生さんや当局に学生実習に来ている学生さんたちが
来場者の方といろいろお話をしてくれました。
学生さんたち、ありがとう!

 

 

今回のデータは福岡大学薬学部の先生方が解析してくださいます。
そして、それを積み上げて、宝台団地の皆様にフィードバックし、
またそれが他の地域の皆様の参考になれば幸いです。

 

そして私たち薬剤師も地域の現状、一人一人の現状を知ることで、
問題を把握し、周りの方々と協力して地域の役に立ちたいと思っています。

 

 

「人生の幸福度は、年収や学歴、職業では決まらない。

友人の数でもなく、結婚の有無でもなく、身近にいる人たちとの人間関係の質が最も大切だ。」

 

 

そう話したのは、
ハーバード大学が80年以上続けている成人発達研究を担当するロバート・ウォールディンガー教授。

 

私もこう見えて(?)実は人と話すのはあまり得意ではなく、
つい一人で読書や音楽に没頭してしまうのですが、
それでも患者様や宝台団地の方々とお話しすると、やっぱり人とのつながりっていいな、と思います。

 

 

信頼は簡単には形成されず、崩れるのは早い。

 

 

一回の活動で自己満足してはいけません。
これからも少しずつ皆様と信頼関係を作っていきたいと思っています。

 

 

それにしても、ご高齢の方々の笑顔ってほんと素敵ですよね。

 

 

少しずつ少しずつ齢を重ねるごとに刻まれていく顔の「シワ」というのは、
笑顔をいっそう素敵にするためにあるのではないでしょうか。

 

 

勢島 英

早朝に出勤し、溜まっていた仕事を終わらせようと思っていましたが、止めました。

 

 

そしてこれを書いています。

 

 

 

 

坂本龍一さんの訃報。

 

 

 

癌で闘病中ということは前々から知っておりましたが、やはりショックでした。

 

仕事柄、いろんな病と闘っておられる方々と関わります。

 

その方々と話す度に、いろんな思いが頭を巡ります。

 

そして、人間の生命力というものをものすごく感じます。

 

本人にしかわからない思いが生命力として、溢れ出てきます。

 

身体は病に侵されていても、生命力は増すのです。

 

だから私たち医療従事者や介護従事者は、なにか少しでもそのお手伝いができないか、
と試行錯誤を続けるのです。

 

 

坂本龍一さんの代表作の一つ「戦場のメリークリスマス」は、昨年のピアノの発表会で弾きました。

 

ピアノの発表会といっても、ここ数年は私が通っているピアノ教室もコロナ過で開催できず、ビデオ撮影のみ。

 

新型コロナウイルス感染症や様々な病、飢餓、紛争、そしてロシアのウクライナ侵攻でも多くの人が亡くなり、
今もなお苦しんでいる方々がたくさんいます。

 

私はクリスマスの街の雰囲気がとても好きですし、家族とも楽しみます。

 

その一方で、クリスマスにも楽しめず苦しんでいる方が必ずいるということを忘れてはいけないと思い、
この「戦場のメリークリスマス」を弾いています。

 

ピアノ教室で先生が撮ってくださっていた私の演奏がYouTubeにあがっていました。

 

とても下手な演奏です。

 

言い訳ですが、ピアノの先生とカメラの前だけで演奏するというのは、ものすごく緊張しました(笑)
指が震えていると思います。。。言い訳です(笑)

 

でも、私が毎日練習しており、家でもこの曲のCDを流したりしていると、
息子もこの曲をやってみたいと練習していました。

 

そして娘も、いつかこの曲を弾きたいな、って言っていました。

 

 

坂本龍一さん、ちゃんと受け継がれています。

 

 

ずっと平和への思いを語っており、音楽でも表現していた坂本龍一さんの思いが、
こんな小さな一家族にも、受け継がれています。

 

 

私は指が動く限り、この曲を弾き続けます。

 

 

あの発表会の演奏よりはちょっとは上手になったかな。

 

 

坂本龍一さんに感謝を込めて。

 

 

勢島 英

雨の日に車に乗った時に毎回思うのは、
ワイパーのリズムとオーディオから流れる音楽のリズムがぴったり一致しないかな、ということです。

 

今まで一度たりともぴったりそろったことはありません。
そもそもワイパーがどれだけ正確に一定のリズムを刻んでいるかもわかりません。

 

ただ、いつかそんな偶然があったらものすごく興奮するだろうな、って思います。
それをセレンディピティと呼ぶのかシンクロニティと呼ぶのかわかりませんが。
だから別にメトロノームでリズムを調べて同じテンポの音楽をかけてみようということは思いません。

 

さて、セレンディピティは「偶然の産物」なんていわれますが、
ちょっとしたセレンディピティがあると少し気分がいいですよね。

 

病院や薬局に来られる方は病気等で気持ちが少し落ち込んでいる方も多いので、
そこにセレンディピティがあると少し気分が良くなる方もいらっしゃると思います。

 

私たちの薬局もそれを目指しています。それは時には笑顔だったり、
ちょっとした声かけだったり、小さなことかもしれません。

 

数年のコロナ禍で人と会う機会が減り、
必然的に皆様のセレンディピティも減っているのではないでしょうか。

 

特にご高齢の方は、デイサービスに行きたくても行けなくなったり、
家族とも会えなかったり、どうしても自宅に引きこもってしまう方も多くなっているようです。

 

 

 

 

昨年11月22日に、宝台団地(福岡市城南区)で薬局薬剤師との座談会・相談会を開催しました。

 

このイベントはUR都市機構様にお話をいただき、近隣のオリーブ薬局様(健康サポート薬局)と
当局(やさしい薬局 長尾店)で一緒にイベントを開催しました。

 

まず感動したのがUR都市機構の方々がこんなに宝台団地の入居者様のことを考えているんだ!
というのが一つ。そして話し合いを重ねるたびに、
私たち地域の薬局とも通じるところがたくさん見つかり、
協力したら宝台団地にお住いの方や地域の方のために役立つことがなにかできるのではないか、
と思いました。

 

 

これもセレンディピティ。

 

 

そして開催したのが↓です。

 

自治会長様のご協力もあり、開催することができました。
今回は第一回目でしたので、まずはオリーブ薬局の渡邉様に「活用しよう!あなたの街の調剤薬局」と
「保湿剤の使い方」をお話ししてもらい、そのあとは薬や健康のことなど個別に相談を受けました。

 

 

今後も定期的に続けて、いろいろ皆様のお話を聞いたり、他の職種の方ともコラボしたりして、
若い方からご高齢の方まで地域の皆様のお役に立てるよう、
UR都市機構様、オリーブ薬局様と一緒に考えていきたいと思います。

 

 

そして、足を運んでくださった方に少しでもセレンディピティを与えることができたら幸いです。

 

 

 

上の写真でなぜ私が手に包帯を巻いているかというと、
その当日に小走りで発熱外来の患者様に対応している途中で転びました(笑)

 

 

結構血が出て、足首もひねり、ボロボロになりながら宝台団地の集会所に向かいました。

 

 

UR都市機構様、オリーブ薬局の方々から、心配・・・はされず、笑われました(笑)

 

 

 

転んだことで自分の身体能力の低下を実感し、改めて体力作りをしようと決めた2023年。

 

 

先日、朝一人でウォーキング。往復一時間くらいのところの神社に行ってお参りをし、
そこの茶屋で小休憩。

 

 

お客さんもまだ少ない時間帯。外が見える端の席に座り、静謐な時間の中、
とても美味しいコーヒーを飲みながら好きな本をしばらく読んでいました。

 

 

幸せな時間。

 

 

会計の時に、店員さんから「私も本の虫なんです。あそこの席で本を読む方はとても好きです。
コーヒーはお口に合いましたか?」と笑顔で声を掛けられました。

 

 

空間、雰囲気、室温、コーヒー、温度、カップ、そして店員さんの声掛け、心遣い、笑顔。
朝からとても気分が良くなりました。

 

 

これが私のセレンディピティ。

 

 

勢島 英

やさしい薬局グループは下記の通り年末年始のお休みをいただいております。

セジマ調剤薬局薬院  12月30日〜1月3日
セジマ調剤薬局天神  12月30日~1月3日 ※12月29日は13 時半まで営業
やさしい薬局長尾店  12月29日~1月3日
調剤薬局ウエル    12月30日~1月3日

お休み中の体調変化やご心配事などございましたら、
かかりつけ薬局の緊急連絡先までお電話ください。

今年は気温が20℃を超える日の多い、暖かい秋でした。11月にもかかわらず半袖で過ごす小学生をみると驚きますが、元気な姿にうれしくなります。12月に入りましたが、さっそく気温が下がり寒い冬が始まりそうです。

 

冬は“腎”の働きが活発になります。“腎”は体に必要なものと不必要なものを仕分ける役目のほかに、成長発達の元を担っており、寿命にも関わっています。“腎”が弱ると、排尿困難、むくみ、冷え、膀胱炎、腰痛、耳鳴り、難聴、視力低下、白髪、物忘れなどの老化症状がでてきます。“腎”を助ける食べ物を摂りましょう。

 

“腎”を助ける → 黒米、ナッツ類、キャベツ、ごぼう、椎茸、ブロッコリー、プルーン、
ブルーベリー、いとより、うなぎ、えび、すずき、鯛、豚肉          

 

生物が葉を落としたり冬眠したりしてエネルギーをためるように、人も体によいものを摂って寒さに負けない体をつくりましょう。寒くなると冷え、悪寒、喉の痛み、咳、頭痛、鼻水、心筋梗塞、脳血管障害などが起きやすく、代謝も遅くなることで冷え性、しびれ、肌荒れなども起こりやすくなります。“気(生命エネルギー)・血(栄養)・水(血液以外の水分)”を補って、体を温める食べ物を摂りましょう。

 

“気”を補う → 穀類、芋類、大豆、カカオ、かぼちゃ、椎茸、まいたけ、魚介類、肉類

“血”を補う → 黒豆、ナッツ類、木耳、しめじ、人参、パセリ、ほうれん草、プルーン、
魚介類、肉類、卵

“水”を補う → 山芋、水あめ、エリンギ、カブ、木耳、人参、ほうれん草、イカ、
いとより、牡蠣、ブリ、鴨肉、豚肉、卵、ヨーグルト、チーズ

体を温める → 黒砂糖、穀類、羊肉、ニラ、ネギ、えび、マグロ、唐辛子、八角

 

今年もあとひと月。年越しのイベント、そして新年迎えたら今年度末に向けてと、気忙しい季節となります。しっかり食べて休んで、元気に過ごしていきましょう。

 

薬膳アドバイザー 勢島智子

先日、アクロス福岡にジャズを聴きに行きました。

 

「狭間美帆&デンマークラジオ・ビッグバンド」

 

 

狭間美帆さんは、2016年にアメリカのダウンビート誌で“未来を担う25人のジャズアーティスト”にアジアで唯一選ばれた方で、作曲家であり、アレンジャー。そして、なんと伝統あるデンマークラジオ・ビッグバンドの現首席指揮者です。

 

結構オジ様方が多いこのバンドの中、若い女性の指揮者が入場してきたときは、なんとも不思議な画の面白さがありました。

 

そして狭間美帆さん、細い! 身体は僕の半分くらい、足は僕の1.5倍くらいの長さでした。。。

 

 

でも指揮はパワフルで、繊細で、なにより指揮者の狭間さんを初め、プレイヤーが皆楽しんでいるのを感じて、聴いている私の方もとても気持ちが良かったです。

 

CDが販売していたので購入。帰りながら聴いてみました。

 

CDもとてもよくて、完成された音楽がそこにはありました。

 

ただ、たぶん先にCDを聴いていたらおそらくわからないであろうことがたくさんありました。

 

 

まず、狭間美帆さんがこんなに楽しそうに素晴らしい指揮をしていることの重要性。

 

そして、プレイヤーが楽しんでいること。CDにはない、“遊び”の音楽が散りばめられていたこと。テナーサックスのおじさんがメチャメチャかっこいいアドリブをすること。高身長(大抵、デンマークの方は高身長)でイケメン俳優のような方がきれいなトロンボーンの音を出すこと。トランペットのハイトーン(高い音でかなり難しく、きついらしい)を簡単なように連発し、音を外さないトランペッターが5人もいたこと。ハーレーのバイクに乗っていそうな髭ボーボーで体がでっかい人が繊細で美しいピアノを弾いていたこと。CDではサックスやクラリネットやフルートの音がたくさんありましたが、実はサックスの人たちが他の楽器を持ち換えて吹いていたこと。

 

まだまだたくさんありますが、これらは実際に「対面」でないとわからないことです。

 

狭間美帆さんはニューヨーク在住らしいのですが、新型コロナによるロックダウンで、何カ月もアパートの部屋から出られない状況だったそうです。

 

 

今回の日本講演は、人の前で演奏できる喜びを爆発させているような印象がありました。

 

新型コロナの影響で、良くも悪くもテレビ電話とか、リモート会議、リモート研修会、さらにはオンライン受診、薬局でいえばオンライン服薬指導が進んでいます。

 

これらは便利であるのですが、人と人が実際に会うのとは、やっぱり同じではありません。

 

 

人の表情、声、しぐさ、体温、雰囲気、におい、周りの雑音、自然の音、そんなことが合わさって、「人と会う」ということです。

 

画面で話して、人と合っていることにはならないのです。

 

 

 

 

川島隆太 著「オンライン脳」でも、オンラインのコミュニケーションでは、共感や協調は生まれないということが、データで示されています。対面コミュニケーションで起こる脳の同期、脳の活動の動きが、オンラインコミュニケーションではそれが起こらないということです。

 

 

 

 

リモートがすべて悪いわけではありません。オンライン診療やオンライン服薬指導に関して言えば、新型コロナ第8波に突入した現在、近くに病院がない地域の方、動けない方等、これからはもっと需要が高まるでしょう。病院や介護施設では新型コロナ対策で面会ができない中、なんとかテレビ電話等で家族の顔をみれる、話ができる、それだけでも救われる方がたくさんいらっしゃると思います。

 

 

 

ただ、人と人が会っていることと同じではない、ということです。

 

今回の狭間美帆&デンマークラジオ・ビッグバンドを聴きに行って、やっぱり生演奏って素晴らしいな、と改めて感じました。

 

 

今まで当たり前だった「人と人」が会うこと。

 

荷物も宅配ボックスではなくて、配達してくださった方に「ありがとう」と言おう。

 

レストランでも作ってくれた方、運んでくれた方、片付けてくれた方に「ありがとう」と言おう。

 

スーパーやコンビニの店員さんに「ありがとう」と言おう。

 

「いいね!」ボタンではなく、ちょっとしたことでの「ありがとう」を、今ヒトは求めているのではないでしょうか。

 

 

狭間美帆さんとデンマークラジオ・ビッグバンドの方々には直接「ありがとう」とは言えませんでしたが、「ありがとう」の気持ちを込めて精一杯拍手をしました。

 

 

勢島 英

9月に入ってさっそく台風がやってきました。福岡も雨風が強かったですね。
過ぎたあとは晴れが続いて、朝晩は涼しくなってきました。
昼間との気温の差が大きいので、体調を崩さないように気をつけましょう。

 

 

 

秋は“肺”の働きが活発になります。
呼吸を担うほか、体の“気(生命エネルギー)・血(血液)・水(血以外の体の水分)”の出入りを調節する働きをしています。空気が乾燥しているため、私たちの体も乾燥にさらされます。咳やくしゃみ、鼻炎、風邪、皮膚や髪の乾燥、などの症状がでてきやすくなります。また“肺”と関係のある“大腸”も乾燥の影響を受けるため、便秘、腹痛を起こしやすくなります。体を潤す食材をとりましょう。

 

 

 

潤す → 豆乳、豆腐、はちみつ、銀杏、ナッツ類、白きくらげ、クレソン、春菊、冬瓜、百合根、れんこん、いちじく、柿、梨、バナナ、みかん、りんご、甘酒、プーアール茶、緑茶

 

 

咳をとめる → はちみつ、湯葉、ナッツ類、生姜、にんにく、百合根、いちじく、梨、海苔

 

 

“辛”味には、発汗・解熱作用、“気血”のめぐりをよくする働きがあります。風邪のひき始めには、ネギや生姜、唐辛子などの“辛”味を少量とり汗をかくことで、体の表面に付いた邪気をはらってくれます。

 

 

今はまだ暑さも残るため、乾燥に気をつけながら体の熱を冷ます食べ物をとり、涼しくなってきたら体を温める食べ物をとるように心がけましょう。そして、冬に向けて体力をつけておきましょう。

 

 

 

温めるもの → 穀類、イモ類、大豆、カカオ、銀杏、枝豆、かぼちゃ、椎茸、まいたけ、ぶどう、魚介類、肉類

 

 

 

 

この時期は、旬の果物が色鮮やかです。

 

 

 

 

梨・・・肺を潤し、のどの症状にも効く。ただ体を冷やしてしまうので、冷えやすい人は生姜やシナモンなどと一緒に煮て食べるほうがいい。

 

りんご・・・余分な熱を冷ます。食欲不振にも効く。体を冷やしてしまうので注意。

 

ぶどう・・・水分の代謝をよくする。“気血”を補う。

 

栗・・・老化による腰痛や筋肉の衰えにも効果あり。消化しにくいので食べ過ぎに注意。

 

みかん・・・胃の働きを活発にして食欲不振に効く。香りがあり“気”のめぐりをよくする。

 

 

 

 

 

夏の猛暑が続くのではと心配でしたが、季節は秋に向かっているようで、過ごしやすくなってきました。
まだ油断はできませんが、外出や行事も楽しみたいですね。

 

薬膳アドバイザー 勢島智子

先日、久しぶりに高校の吹奏楽部の定期演奏会に行ってきました。

 

大濠高校吹奏楽部。

 

友人のお子さんが入っているので、チケットを頂きました。

 

私自身、吹奏楽からはすでに十数年離れていましたので、ほんと久しぶり!

 

高校生たちのエネルギー溢れる音楽に圧倒されました。

 

他の部活もそうですが、この大濠高校吹奏楽部の3年生もコロナ禍に入学し、
そして思うような練習や演奏会ができないなか、皆で頑張ってきた。

 

そして先生方やご家族も一緒に新型コロナと闘ってきたんですね。

 

今回の大濠高校吹奏楽部の演奏会は、高校3年間という限られた中で、
この部員、この指揮者、このホール、この観客だからこそ生み出された、唯一無二の音楽。

 

とても感動しました。

 

 

 

皆さんは同じ楽譜なのに、
なんで演奏者や指揮者によって音楽が違うのだろうと不思議に思ったことはありませんか?

 

記憶に新しい、ショパンコンクールなんて特にそうですよね。

 

皆がピアノ(またはピアノ+オーケストラ)でショパンの曲を演奏する。

 

しかもこのコンクールに出られるピアニストは皆すごい方ばかりなのに、そこからさらに順位がつく。

 

私にはなにをどう評価しているのかわかりません。

 

反田恭平さんはショパンコンクールに向けて、
一番いい音を出せる体重に調整したとおっしゃっていました。

 

凄いですね・・・

 

吹奏楽のコンクールも課題曲がありますが、
それも同じ楽譜なのに各団体によって音楽が少しずつ違う。

 

私の好きな本で、河合隼雄 著『こころの処方箋』という本があります。

 

この本の中に「同じ『運命』でも演奏次第で値段が違う」ということが書いてあります。

 

ダッダッダッダーンでおなじみのベートーヴェンの『運命』も、
演奏するオーケストラや指揮者によって違うということ。

 

そして、ヒトの『運命』も、楽譜のように決まっている条件があり、
そこには抗えないかもしれませんが、ただどう生きるかでその『運命』は変わってくる。

 

まだまだコロナ禍、とどまることを知りませんが、音楽に限らず、
今だからこそできる自分の『運命』を作り出せたらいい。

 

 

 

 

 

フジコ・ヘミングさんのエッセイにこうありました。

 

「私は、私なりの弾き方をやり通そうと思っている。
誰が弾いても同じなら、私が弾く意味なんかないじゃない」

 

 

自分の『運命』の楽譜を持って、たまには弾き方を変えたり、弾き直したり、
時にはアドリブやフェイクを加えながら、人生進んでいけたらと思います。

勢島 英

あっという間に、九州北部も梅雨明けしました。降水量が少なく心配です。
私が経験した平成6年の渇水では、給水時間が制限され、
タンクに水を溜めてそこから使っていたのを覚えています。
節水、そして節電にも気をつけて、この夏を過ごすことになりそうです。

 

 

 

夏に活発になる“”は、血液循環の他に、思考や判断をする精神にも関わっています。
汗をかいてドロドロした血液を運ぶため、“”の働きが激しくなります。
そして頻脈や不整脈、動悸、息切れ、不眠などが起こりやすくなります。“”を助けるものを摂りましょう。

 

 

 

”を助ける →玄米、小麦、アーモンド、チンゲンサイ、アサリ、イワシ、シジミ、ひじき、ウーロン茶、
紅茶、コーヒー、ジャスミン、緑茶

 

 

 

 

まだ6月ですが、厳しい暑さになっています。

毎年9~10月くらいまで半袖を着ているくらいなので、
しばらくこの暑さとつき合うことになります。
つい冷たいものを口にしがちですが、消化器官である“”は温かい環境を好むため、
負担が大きくなってしまいます。
夏バテは、“”が冷たいものを消化しにくくなり、
消化不良、食欲不振、下痢などの胃腸障害を起こしている状態です。
消化機能を上げるには、常温か温かいものがいいでしょう。

 

 

 

”を助ける → 穀類、いも類、豆類、ナッツ、枝豆・オクラ・小松菜などの野菜類、
オレンジ、りんご、イワシ、タイ、ブリ、牛肉、

 

 

 

体の熱を冷ます → 麦、春雨、小豆、豆腐、緑豆、アスパラガス、キャベツ、きゅうり、空心菜、クレソン、香菜、ゴボウ、ズッキーニ、セロリ、チンゲンサイ、冬瓜、なす、ほうれん草、もやし、レタス、れんこん、キウイ、スイカ、すもも、パイナップル、バナナ、メロン、レモン、アサリ、シジミ、海藻類、プーアール茶、緑茶

 

 

 

また、ゴーヤー、レタス、ゴボウ、紅茶、コーヒーなどの“苦味”に分類される食材にも、
”を助けたり熱を冷ましたりする働きがあります。

 

 

 

熱中症にも注意です。外だけでなく室内でも起こりうる症状です。
外で活動するときは経口補水液などで水分と一緒に塩分も補い、
室内ではクーラーなどで暑くならないようにして、忘れがちな水分摂取に気をつけましょう。

 

 

 

水分を補う → 豆乳、豆腐、アスパラガス、オクラ、きゅうり、白キクラゲ、ズッキーニ、冬瓜、トマト、れんこん、イチジク、梅、すもも、梨、マンゴー、みかん、メロン、桃、りんご、レモン、鴨肉、牛乳、ヨーグルト、甘酒、プーアール茶、緑茶

 

 

 

今年の夏は、学校のプールが行われたり、イベントが開催予定だったりと、
外出する機会も増えてきそうです。
まだコロナ禍ではありますが、楽しみたいですね。

 

 

 

 

薬膳アドバイザー 勢島智子

 

 

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