気温の上がる日が増えてきましたが、時々残る寒さに、コートやマフラーが手放せません。
春は“風”が邪気となって、心身に影響を及ぼします。
まだ寒さの残る時期は、首を冷やさないようにしましょう。
春は“肝”の働きが活発になる季節です。
“肝”は“血(血液)”の解毒や、“気(生命エネルギー)・血”を体中にのびやかにまわすという働きがあります。
冬の間にためこんだ不要なものを外へ出そうとして、“血”は春の陽気とともに上へとあがっていきます。
頭痛、めまい、イライラ、ふらつき、目のかゆみ、充血など、体の上部に症状が出やすくなります。
“肝”の上がりすぎた熱を冷ますものを摂るといいでしょう。
“肝”の熱を冷ますもの → カシューナッツ、キクラゲ、空心菜、せり、セロリ、トマト、ピーマン、
ふきのとう、れんこん、わさび、穴子
酸味を摂ることでも“肝”の働きを抑えることができます。
摂りすぎると体が冷えてしまうので、ほどほどの量にしましょう。
“肝”は“血”を貯蔵する働きがあるため、疲れてしまうと“血”が不足してしまい、
顔色不良、めまい、耳鳴り、皮膚の乾燥などの症状があらわれます。
“肝”を助けるもの → 黒豆、ナッツ類、枝豆、キクラゲ、しめじ、ゼンマイ、人参、
ほうれん草、レタス、プルーン、魚介類、肉類、卵
“肝”が働きすぎると“脾(消化器官)”も疲れてしまいます。“脾”を助けるものも一緒に摂りましょう。
“脾”を助けるもの → 豆類、穀類、いも類、野菜類、オレンジ、りんご、魚類、牛肉
春になると生物が動き始めるように、人も動き出します。
新しいことが始まる季節、高揚と緊張に飲み込まれないよう、体も心ものびやかにして過ごしましょう。
薬膳アドバイザー 勢島智子
福岡のやさしい薬局 セジマ調剤薬局
810-0022
中央区薬院2丁目6-1(薬院)
tel : 092-762-2130 / fax : 092-762-2132
店休日 : 日曜日・祝祭日