雨の日に車に乗った時に毎回思うのは、
ワイパーのリズムとオーディオから流れる音楽のリズムがぴったり一致しないかな、ということです。
今まで一度たりともぴったりそろったことはありません。
そもそもワイパーがどれだけ正確に一定のリズムを刻んでいるかもわかりません。
ただ、いつかそんな偶然があったらものすごく興奮するだろうな、って思います。
それをセレンディピティと呼ぶのかシンクロニティと呼ぶのかわかりませんが。
だから別にメトロノームでリズムを調べて同じテンポの音楽をかけてみようということは思いません。
さて、セレンディピティは「偶然の産物」なんていわれますが、
ちょっとしたセレンディピティがあると少し気分がいいですよね。
病院や薬局に来られる方は病気等で気持ちが少し落ち込んでいる方も多いので、
そこにセレンディピティがあると少し気分が良くなる方もいらっしゃると思います。
私たちの薬局もそれを目指しています。それは時には笑顔だったり、
ちょっとした声かけだったり、小さなことかもしれません。
数年のコロナ禍で人と会う機会が減り、
必然的に皆様のセレンディピティも減っているのではないでしょうか。
特にご高齢の方は、デイサービスに行きたくても行けなくなったり、
家族とも会えなかったり、どうしても自宅に引きこもってしまう方も多くなっているようです。
昨年11月22日に、宝台団地(福岡市城南区)で薬局薬剤師との座談会・相談会を開催しました。
このイベントはUR都市機構様にお話をいただき、近隣のオリーブ薬局様(健康サポート薬局)と
当局(やさしい薬局 長尾店)で一緒にイベントを開催しました。
まず感動したのがUR都市機構の方々がこんなに宝台団地の入居者様のことを考えているんだ!
というのが一つ。そして話し合いを重ねるたびに、
私たち地域の薬局とも通じるところがたくさん見つかり、
協力したら宝台団地にお住いの方や地域の方のために役立つことがなにかできるのではないか、
と思いました。
これもセレンディピティ。
そして開催したのが↓です。
自治会長様のご協力もあり、開催することができました。
今回は第一回目でしたので、まずはオリーブ薬局の渡邉様に「活用しよう!あなたの街の調剤薬局」と
「保湿剤の使い方」をお話ししてもらい、そのあとは薬や健康のことなど個別に相談を受けました。
今後も定期的に続けて、いろいろ皆様のお話を聞いたり、他の職種の方ともコラボしたりして、
若い方からご高齢の方まで地域の皆様のお役に立てるよう、
UR都市機構様、オリーブ薬局様と一緒に考えていきたいと思います。
そして、足を運んでくださった方に少しでもセレンディピティを与えることができたら幸いです。
上の写真でなぜ私が手に包帯を巻いているかというと、
その当日に小走りで発熱外来の患者様に対応している途中で転びました(笑)
結構血が出て、足首もひねり、ボロボロになりながら宝台団地の集会所に向かいました。
UR都市機構様、オリーブ薬局の方々から、心配・・・はされず、笑われました(笑)
転んだことで自分の身体能力の低下を実感し、改めて体力作りをしようと決めた2023年。
先日、朝一人でウォーキング。往復一時間くらいのところの神社に行ってお参りをし、
そこの茶屋で小休憩。
お客さんもまだ少ない時間帯。外が見える端の席に座り、静謐な時間の中、
とても美味しいコーヒーを飲みながら好きな本をしばらく読んでいました。
幸せな時間。
会計の時に、店員さんから「私も本の虫なんです。あそこの席で本を読む方はとても好きです。
コーヒーはお口に合いましたか?」と笑顔で声を掛けられました。
空間、雰囲気、室温、コーヒー、温度、カップ、そして店員さんの声掛け、心遣い、笑顔。
朝からとても気分が良くなりました。
これが私のセレンディピティ。
勢島 英
福岡のやさしい薬局 セジマ調剤薬局
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中央区薬院2丁目6-1(薬院)
tel : 092-762-2130 / fax : 092-762-2132
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