今年は気温が20℃を超える日の多い、暖かい秋でした。11月にもかかわらず半袖で過ごす小学生をみると驚きますが、元気な姿にうれしくなります。12月に入りましたが、さっそく気温が下がり寒い冬が始まりそうです。
冬は“腎”の働きが活発になります。“腎”は体に必要なものと不必要なものを仕分ける役目のほかに、成長発達の元を担っており、寿命にも関わっています。“腎”が弱ると、排尿困難、むくみ、冷え、膀胱炎、腰痛、耳鳴り、難聴、視力低下、白髪、物忘れなどの老化症状がでてきます。“腎”を助ける食べ物を摂りましょう。
“腎”を助ける → 黒米、ナッツ類、キャベツ、ごぼう、椎茸、ブロッコリー、プルーン、
ブルーベリー、いとより、うなぎ、えび、すずき、鯛、豚肉
生物が葉を落としたり冬眠したりしてエネルギーをためるように、人も体によいものを摂って寒さに負けない体をつくりましょう。寒くなると冷え、悪寒、喉の痛み、咳、頭痛、鼻水、心筋梗塞、脳血管障害などが起きやすく、代謝も遅くなることで冷え性、しびれ、肌荒れなども起こりやすくなります。“気(生命エネルギー)・血(栄養)・水(血液以外の水分)”を補って、体を温める食べ物を摂りましょう。
“気”を補う → 穀類、芋類、大豆、カカオ、かぼちゃ、椎茸、まいたけ、魚介類、肉類
“血”を補う → 黒豆、ナッツ類、木耳、しめじ、人参、パセリ、ほうれん草、プルーン、
魚介類、肉類、卵
“水”を補う → 山芋、水あめ、エリンギ、カブ、木耳、人参、ほうれん草、イカ、
いとより、牡蠣、ブリ、鴨肉、豚肉、卵、ヨーグルト、チーズ
体を温める → 黒砂糖、穀類、羊肉、ニラ、ネギ、えび、マグロ、唐辛子、八角
今年もあとひと月。年越しのイベント、そして新年迎えたら今年度末に向けてと、気忙しい季節となります。しっかり食べて休んで、元気に過ごしていきましょう。
薬膳アドバイザー 勢島智子
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