梅雨の季節になりました。アジサイがそこかしこで咲いていて、
色とりどり、花びらの形もいろいろあって、楽しい季節です。
この時期、活発に働くのが“脾(主に消化器官)”です。
飲食物を消化して栄養分や水分を全身に送ったり、皮膚や内臓を持ち上げたり、
血管から血液が漏れ出ないようにするという働きを担っています。
“脾”は“湿(外気の湿気、体の中にたまっている余分な水分)”を嫌うため、
“湿”をためすぎないことが大事です。
日本は海に囲まれているため湿度が高いのですが、この時期は特に影響が大きくなります。
また冷たいものや生もの、水分を多くとるようにもなるので、
“脾”への負担が大きくなってしまいます。“脾”が疲れてくると代謝が悪くなり、
胃もたれ、食欲不振、疲れやすさ、浮腫、下痢、体の重だるさなどがあらわれます。
“脾”を助けるものや温かいものを摂るようにしましょう。
“脾”を補う → 穀類、いも類、肉類、魚類、豆類、カカオ、アスパラガス、かぼちゃ、
さやいんげん、椎茸、トウモロコシ、マイタケ、三つ葉、アボカド、サクランボ、桃
また、“湿”を汗や尿として排出させたり、
“気(生命エネルギー)”の巡りをよくして水分を排泄しやすくしたりする食べものを摂りましょう。
“湿”を取り除く → 玄米、麦、豆類、落花生、アスパラガス、きゅうり、セロリ、
クレソン、パクチー、高菜、チシャ、冬瓜、トウモロコシ、ナス、
豆モヤシ、レタス、スイカ、すもも、マンゴー、メロン、あおさ、
貝類、鯛、すずき、昆布、わかめ、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、ココア、
ハイビスカス茶、プーアール茶、緑茶
“気”の巡りをよくする → 玉ねぎ、ピーマン、かぼす、グレープフルーツ、
すだち、ネーブル、カジキマグロ、鮭、ジャスミン、八角
トマト・きゅうり・トウモロコシなど、夏野菜の赤黄緑が目に鮮やかです。
冷たくして食べることが多いですが、“脾”はこれを嫌います。
生野菜で食べるのは朝にして、夜は“脾”を冷やさないようにして休むようにしましょう。
また脂っこいものや甘みの強いもの、味の濃いものも、この時期は控えるようにしましょう。
薬膳アドバイザー 勢島智子
福岡のやさしい薬局 セジマ調剤薬局
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