スウェーデンの小説「ミレニアム」をご存知ですか?
数年前に「ドラゴンタトゥーの女」という映画で話題になりました。「ドラゴンタトゥーの女」というのは、小説「ミレニアム1」の日本版の副題です。スウェーデンで爆発的にヒットした後、世界中で翻訳されています。
その後も、「ミレニアム2 火と戯れる女」「ミレニアム3 眠れる女と円卓の騎士」とミレニアム三部作が続きます。
そして、その続編「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」が今年映画化されました。
第一作目とキャストが違うのが残念です。
最新刊の「ミレニアム5 復讐の炎を吐く女」の文庫版も昨年の12月に発売されました。
さて、このシリーズ。本も映画も結構残酷なシーンを含むサスペンスものなので、苦手な方は要注意なのですが、作品としてはものすごいです!
「ミレニアム1」の小説を読んだときは、クライマックスが3回あって衝撃を受けました。
続編もとにかくおもしろい!
北欧というとなんかいいイメージがたくさんありますが、この本を読んで、やはりどこの国でも多くの問題を抱えているんだなぁという印象。またIKEAの家具の話がよく出てきたり(さすが本場!)、セブンイレブンが出てきておもしろかったです。
それと、もう一つ衝撃を受けた事実。
作者のスティーグ・ラーソン。第一作目が発売する前に心臓発作で亡くなっています。
パソコンには第二作目の原稿、そして第三作目も途中まで残っていたようです。その後、ダヴィド・ラーゲルクランツにより、続編が書かれています。
つまり、自分の本が世界中の書店に並んでいることも、大ヒットしていることも、映画化していることも知らぬまま亡くなってしまったのです。
‷無念‴という言葉が正しいのかはわかりませんが、私が最初にこのことを知ったときは、無念という言葉しか頭に浮かびませんでした。
亡くなった後に、自分の作品が多くの人に影響を与えるってどういうこと?
ゴッホは? ピカソは? モーツァルトは?
不思議なことに、その作品たちは何年、何十年、何百年後に生きる私たちの人生の彩りの一部としてこれからもずっと存在し続けてくれているのです。
7月。もうすぐ祖父母の命日。
ちょっと「死」について、考える。
とりとめのない文章で失礼いたしました。
さて、ミレニアム1の登場人物のヴァンゲル家の人々。三国志、水滸伝等、中国の歴史を題材にした小説も名前を覚えるのが大変でしたが、スウェーデンもなかなか難しい。
母に勧めて貸しましたが、名前の難しさにギブアップ(笑)
ヘンリック=ヴァンゲル、エディット=ヴァンゲル、リカルド=ヴァンゲル、ゴットフリード=ヴァンゲル、イザベラ=ヴァンゲル、マルティン=ヴァンゲル、ハリエット=ヴァンゲル、ハラルド=ヴァンゲル、イングリッド=ヴァンゲル、ビリエル=ヴァンゲル、セシリア=ヴァンゲル、アニタ=ヴァンゲル、グレーゲル=ヴァンゲル、イェルダ=ヴァンゲル、アレクサンデル=ヴァンゲル、グスタヴ=ヴァンゲル・・・
そして、主人公の名はミカエル=ブルムクヴィストとリスベット=サランデル。対するは、ハンス=エリック・ヴェンネルストレム。
うーむ。名前を覚えるのがドストエフスキーのロシア人名並みに難しい。
日本のグローバル化がもっと進めば、キラキラネームで名前が難しいなどとは言っていられないな。
勢島 英
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