福岡は緊急事態宣言、真っただ中です。
新型コロナウイルス感染症に関して、緊急事態宣言やワクチンのことなど、いろんな人と話すといろんな「持論」がありとても興味深いです。まだまだ誰もがわからないことだらけ、ということでしょうか。薬局勤務の私たちも、いろんな情報が交錯しておりますので、冷静に情報を取捨選択し、判断することが求められています。
ワクチンが効いてくれれば、集団免疫ができてくれれば、と切に思います。
さて、とある記事で、お笑い芸人の爆笑問題・太田光さんがこんなことを言っていました。
“「ぺこぱ(今ブレーク中のお笑い芸人のコンビ)」の漫才がうまかったのは、お笑いの対立(一人が言ったことをもう一人がそうじゃねえだろ!とツッコむ)の構図に上から一つかぶせたこと。
その対立の上に一つ、「○○かもしれない」や「いや自分が○○すればいい」をかぶせる。
もしかしたら今の社会にも、対立の上にひとつかぶせる想像力、相手を思いやる発想が必要かもしれないですね“
「ぺこぱ」は全肯定漫才で、ノリツッコまないボケとか否定しないツッコミとかいわれます。
確かに斬新で面白いのですが、なんでこんなに今人気なのだろうと考えると、このコロナ過、責任追及や人を非難することばかりのこのご時世に、人の本能として、太田光さんのおっしゃるとおり、相手を思いやる発想に「ぺこぱ」の漫才が見る人の心にリンクしているのかもしれませんね。
私の好きな本に「火星の人」という本があります。
これはマッド・デイモン主演の映画「オデッセイ」の原作本です。
映画も良かったのですが、本はとても面白いです。この本に、こんなことが書いてあります(ネタバレ注意)。
火星に取り残されたワトニーただ一人を助けるために、何年もかけて考えてきたプロジェクトを放棄し、数えきれない人たちが昼夜を分かたず考えてくれた。地球へ帰還途中の宇宙飛行士たちは命を懸けて戻ってきてくれた。費用は何億ドルもかかっただろう。
ワトニーは思う。「なんでそこまで?」
一部は、当然宇宙科学の未来のためだろう。
でも、ほんとうのところは、人間はだれでも互いに助け合うのが基本であり、本能だからだと思う。そうは思えないときもあるかもしれないが、それが真実なのだ。
災害や事故など、問題が起こったときには世界中の人々が、どの文化圏でも例外なく助け合う。たしかになにがあろうと気にかけない人もいるが、そういう人より、ちゃんと気にかける人間のほうが圧倒的に多い。
だからこそ、何十億のもの人が自分の味方をしてくれたのだ。
めっちゃクールだろ?
「火星の人」より抜粋、一部改変
勢島 英
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