台風9号&10号、皆さまご無事でしたでしょうか?
「100年に一度」とか「経験したことがない」とか言われて恐怖がさらに増しましたが、その分、飛びそうなものを中に入れたり、窓にテープを貼ったりと、防災の意識が強まった方も多かったのではないかと思います。
我が家も窓にテープや段ボールを貼り備えましたが、もし家族が寝ている間に物が飛んできて窓が割れたら大けがをしてしまうと思って、妻子が寝ているそばで私は一人テレビを観ながら起きていました。
台風の最接近は明け方。徹夜なんて、大学時代のオールナイト・カラオケや、大学院のときの日内リズムの研究の時くらいしかしたことがありません。
どうすれば起きていられるかと考え思いついたのが、テレビドラマ「半沢直樹」。
録画をしたものの、まだ1話も観ていなかったので、これを機にぶっ続けで観ました。第1話~7話。計7時間弱でしょうか。台風最接近の4時~5時頃、「半沢直樹」もとても面白く興奮したのですが、風が容赦なく窓を叩き、いつか割れるのではないかと恐怖を感じていました。一方で半沢直樹の登場人物のモノマネが上手なスタッフが当社にいますので、そのスタッフがどんなモノマネをしてくれるかな、なんてことも考えていました。
「半沢直樹」で印象的だったのが、剣道のシーンがいくつかあったことです。
半沢直樹のパソコンのパスワードが「ZANSIN(残心)」だったのもよかったですね。剣道での残心とは、面などを打ったあとでも相手の反撃に備え、気を抜かず構えることです。
まさにどんな時でも仕事で油断しない、半沢直樹の気概を感じます。
また、ある剣道のシーンでは、半沢の部下の森山が「一足一刀の間合いをとって 平常心で敵をみつめ 気剣体の一致を伴い 最後の一撃を与える」と言います。
なるほど。武道の心が、仕事や生き方に影響しているんですね。
と、熱く剣道を語っていますが、私は剣道をしたことはありません(笑)
子どもたちが習っているだけです。
なので、剣道についてもっと知ろうといろんな本を子どもたちと一緒に読んでいます。
まずは、剣道ブームになったという漫画「六三四の剣」(村上ともか)。そして小説では、小学生の剣道を書く「流星と稲妻」(落合由佳)や「まっしょうめん!」(あさだりん)、歴史ものでは、新選組の土方歳三を書いた「黒龍の柩」(北方謙三)、北辰一刀流の開祖である千葉周作を書いた「北斗の人」(司馬遼太郎)など。
そして私がとくに印象に残った本が「剣道に学ぶ」(栗原正治)です。剣道の歴史、基本動作、心構え等が丁寧に書いてあります。剣道の修練と自己形成。
剣道をやっていない私にとってもこの本はとても感銘を受けた本でした。
そうそう、忘れてはならない大人気のマンガ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」(吾峠呼世晴)をご存じですか? ひたむきに純粋に人を思いやり鬼と闘う主人公・竈門炭治郎とその仲間たちがとても魅力的に描かれています。この本の影響で剣道を始めた子どもが増えたとか。
先ほどの「剣道を学ぶ」をうちの子たちにも伝えたくて、子どもたち用にWordで少し簡単にまとめ、フリガナをふり、そして鬼滅の刃のキャラクターの服の模様(今、ブームでこの模様のマスクを作ったりしている方もたくさんいるようです)を印刷し、本にしました。
いつまで剣道を続けるかわかりませんが、剣道の一つ一つの所作の意味を、そして自己形成の心理を、子どもたちが少しでも感じてくれればと思います。
「誰であっても必ず負けます。負けたくないために、醜い姿勢はとれません。負けるときも美しい姿のまま、美しく散れればそれでいい。」 「剣道に学ぶ」より
勢島 英
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